ベトナムの人口は約9,000万人いますが、その約6割が30歳未満であり、平均年齢は28歳と若い労働力が豊富です。また、東南アジア諸国の中でも比較的教育水準が高いと言われています。

日本が戦後果たした発展はベトナムにとって目指すべきモデルケースとして高く評価され、また日本のODAによる巨額の援助は感謝の念を持って受け入れられてきており、ベトナムの人々の高い親日性を育んできています。

現在、ベトナムでは経済成長による個人所得の伸びの中、教育熱が高まり、先進各国への留学希望者が急増しています。なかでも日本への留学希望は高い伸びを示していますが、その理由は「将来の就職」を視野に入れているためとされています。ベトナムへの日本企業進出が拡大している現状、帰国後に現地の日本企業への就職や、そのまま日本での就職を希望する若者が増えているのです。

また、日本以上に色濃く根付いた儒教文化に育まれたパーソナリティを持つため、日本人とのコミュニケーションにおいても共通認識を持ちやすいとされています。

ベトナムからの若く生産的な労働力を確保することは、日本企業にとって人件費の削減に直接つながりますが、一方で成長著しいベトナムの経済発展を担う人材の育成支援にもなり、国際貢献にもなります。将来的な外国企業との関係構築につながる可能性もあります。

親日的で素直、まじめなベトナムの留学生を受け入れることで職場の国際化が果たされ、就労環境が活性化され生産性が向上した例も多数報告されています。